2003-01-01から1年間の記事一覧

「A Fly Went By」-Mike McClintock, Fritz Siebel-

ヤフオクで落札した本が届きました。 シアトルからの発送だったので少し時間がかかるかなと思っていたのだけれど、1週間もかからなかったのではないかな。正確にはわかりませんが・・・・。絵も可愛いけれど本の内容もユーモアのある陽気な(いや、ちゃんと…

「江分利満氏の優雅な生活」

山口瞳の本を読み始めたときにいつかは読んでおかなくちゃ、と思って買ってはみたけれど、どうも読む気がしなくて本棚に置きっぱなしにした本。 でも最初の方に読まなくて良かったです。山口瞳の本をいくつか読んでみて、山口瞳の経歴を大まかでもわかった後…

「すてきな 三にんぐみ」-トミー・アンゲラー-

9月に入ってからの真夏日すでに9日だそうです。あきらかに8月よりも夏、ですね。 「夏の気分をもう一度!」というわけではないけれど、今日は夏休みにできなかった冷蔵庫の上にのせるための棚を一日かけて作ってました。夕方、あらかたできあがったのでご…

「本業失格」-松浦弥太郎-

神保町に行きたーい!2カ月くらいからそう思っていたのだけれど、この本を読んでまた強く思うようになってしまいました。毎週じゃなくていいから1カ月に一度くらいは行きたいです。 で、僕の勝手なイメージとしては、どうも週末はお店が閉まっているような…

「東京の横町」-永井龍男-

正直言って永井龍男について知っていることはほとんどありません。この間、小津安二郎展を鎌倉文学館に見に行ったときにちょっと展示を見たくらい。奥付を見て鎌倉文学館の初代館長だったということもはじめて知りました。 この本は1980年代に日経新聞に連載…

「僕が書いたあの島」-片岡義男-

PickwickWebのどこかに、いつか書いたような気がするけれど、私にとって片岡義男のイメージは角川映画の原作であり本屋でずらりと赤い背表紙で、中学、高校の頃は、本棚に赤い表紙が並んでいるような人とは絶対に友達になりたくないと思ったものです。 それ…

「太陽 特集:金子光晴 アジア漂流」(1997年4月号)

あっ、というまに今日から9月。「September Song」じゃないけれど、9月になったと思うとすぐにクリスマスになってしまう、のかな。先週の終わりくらいからいろいろやることがあって3時、4時くらいまでパソコンの前に座ってたのですが、歳をとったせいか…

「旦那の意見」-山口瞳-

それほど多くの本を読んでいるわけではないけれど、今まで読んだ山口瞳の本の中で一番読みごたえがあった。それは本人があとがきにも書いているように川端康成と田中角栄に関する文章が“芯”となっているから。はじめの方に収録されている随筆は「男性自身」…

「たろうのともだち」-堀内誠一-、「喫茶店百科大図鑑」-沼田元氣-

昨日は福生の横田基地友好祭に行ったので今日は家でのんびり掃除や洗濯をして夕方から吉祥寺へ。いまだにアーケードのないサンロードになじめません。まずはKuu Kuuで遅い昼食(or早い夕食)をとった後、古本屋やレコード屋、カルディなど、8時くらいまで歩…

「愛ってなに?」-山口瞳-

「愛ってなに?」なんて言われても出てくるのは定年間近の会社の部長や成功したデザイナー、ジャーナリストたちの浮気話(主に昔話)ばっかり、ということで読み終わる頃にはちょっと飽きてきてしまいました。今週も曇り空ばっかりでなんだか気が重い気分の…

「relax for girls 2003/06」

コーヒーフィルターが切れたので会社帰りに下北沢のモルディブというコーヒー専門店に寄った。ここは前から気にはなっていたんだけれど、敷居が高いような気がしてなかなか入ることができなかったお店。 でも今家で使っているコーヒードロップがコーノ式とい…

「珍品堂主人」-井伏鱒二-

夏休みだというのに雨の日続きでこんな時期に長袖シャツを着るなんてなどと思いつつ夕方くらいからちょっと近くを歩いて回る日々。予定していた食器棚作りもできないしかなりフラストレーションたまってます。 来週は晴れの日が続くみたいだから一日くらいず…

「目まいのする散歩」-武田泰淳-

今日から夏休み。土日合わせて5日という短いものですが、まぁのんびりさせていただきます。ちなみに今日は荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺を散策し、夜は新宿で映画を見ました。いろいろ買い込んで重くなったリュックをしょって歩き回りました。武田泰淳といえば思…

「男性自身 巨人ファン善人説」-山口瞳-

続けて山口瞳。「週刊新潮」で昭和38年から連載していたコラム「男性自身」をまとめた本。内容はここに書くほどではないけれど、電車の中で、喫茶店で、ちょっとした待ち時間に、寝る前にちょっと・・・・などいろいろなときにいろいろなところで気軽に読め…

「新東京百景」-山口瞳-

今、山口瞳が流行っているらしい。本屋にも山口瞳特集のムック本が平積みにされていたし、そういえば6月に北尾堂ブックカフェに行った時も北尾さんがそんな話をしていたような気がする。まぁアンクルトリス→柳原良平ときて次に山口瞳がくるのはわかります。…

「フレデリック ちょっと かわった ねずみの はなし」-レオ・レオニ

仕事で荻窪に行ったついでに立ち寄ったブックオフで250円で購入。レオ・レオニの本は「あおくん と きいろちゃん」をはじめ前から欲しかったのでちょっとよれてるけどまぁしょうがない、と。最近のブックオフは以前に比べて「いらっしゃいませ!」の声が目立…

「荻窪風土記」-井伏鱒二-

井伏鱒二といえば「黒い雨」か「山椒魚」くらいしか知識がなくて、おまけに前者は読んだこともないし後者を読んだのは中学生の頃であんまり記憶がなかったりする。そんな作家の本をいまさら読んでみようと思ったのは、大好きな小沼丹の師匠ということと荻窪…

「旅の時間」-吉田健一-

旅行に行って帰ってきてすぐの頃は、旅の疲れがたまってしまったり、急に日常に戻ったせいで慌ただしかったりして「当分、旅行なんて行かないだろうな」と思ってしまいますが、1カ月くらい経って次第に落ち着いてくると急に旅行先のことを思い出しだしてな…

「酔いどれ紀行」-山口瞳-

続いて山口瞳の紀行もの。新潮社なのに表紙が柳原良平じゃない、しかも変な絵は誰?、なんて思っていたら山口瞳本人の絵でした。すっすみません。長崎から始り浦安、タヒチ‥‥そして最後に横浜で終わるこれらの旅行は、基本的には紀行文を書くためと絵を書く…

「梔子の花」-山口瞳-

山口瞳の本は柳原良平が表紙を書いていることが多くて、それにひかれて前々から一冊は読んでみようと思っていました。でもこの本を含めて「酔いどれ紀行」や「新東京百景」「私本歳時記」など読んでみたいなぁと思うものが軒並み絶版になってしまって本屋に…

「The Color Kittens」-M.W.Brown, A.Provensen, M.Provensen-「

絵がかわいかったのと比較的値段が安かったので、下のサセックの本と一緒に注文してみた。実際に届いてみると思っていたよりも大きなしっかりとしたハードカバーの本だったのでうれしい。(写真では同じにしてしまっているけれど「A Child's Garden of Verse…

「This Is New York」「This Is San Francisco」-Miroslav Sasek-

ミロスラフ・サセックの子どものための旅行絵本シリーズより、最近復刊されたニューヨークとサン・フランシスコの本。前から古本屋やカフェで飾られているのを見ていいなとは思っていたのですが、値段が高すぎてちょっとという感じでした。と言いつつ再発さ…

「太陽 特集:鎌倉」(1998年1月号)

新宿の南口にあるスタンダードカフェでお茶して東口のほうに歩いていたら、ヴィクトリアの裏側に古本屋を発見。「畸人堂 趣味の古本屋(だったかな)」と書かれた看板に不安を覚えつつも行ってみると、かなり普通の古本屋。映画や音楽、アート関係の本もなに…

「17 9 ’97」-蜷川実花-

訳あって最近送別会多し。昨日も会社の人の送別会で、解散後もちょっと飲んで帰ろうと思ったら電車の乗りつぎを考えると井の頭線の最終に間に合いそうもない。しょうがないので荻窪に住む同僚と中央線で西荻まで出て歩いて帰ることにする。しかも西荻の駅で…

「ルー・ドーフスマン」/「タンタンの冒険 紅海のサメ」-エルジェ-

週末に吉祥寺のブックオフにて購入。「ルー・ドーフスマン」は前にも書いた世界のグラフィックデザインシリーズの中の一冊。この間買ったばかりのヘンリク・トマシェフスキはなかったけれどソール・バスやアイヴァン・チャマイエフなど7、8冊が半額で売ら…

「たろうのおでかけ」「ほね」-堀内誠一-

下の本を検索しているときにネットで見つけた絵本が届いた。昔から堀内誠一、特に“たろう”のシリーズの絵本はどこかで見かけるたびに欲しいなぁとは思っていたのだけれど、買う機会もなくそのままになっていました。絵本って持ち歩いて読むわけではないし、…

「瓦礫の中」「文学の楽しみ」-吉田健一-

相変わらず吉田健一の本ばかり読んでいます。というより高校生の時からいままでアメリカ文学ばかり読んでいた身としては、アメリカ文学に興味を失った今何を読んでいいのかよくわからないだけなんですけどね。ほんとは小沼丹とかも読みたいんだけれど、講談…

「ヘンリク・トマシェフスキ」

うちの会社はデスクでものを食べてはいけないため、昼休みには誰もいなくなってしまいます。そこで順番に昼休みをずらしてとることになっていて、今日は私の番。1時からご飯を食べに外に出るとどこも空いていていい感じ。最近は4月にできたばかりの東京ラ…

「Departure」

金曜日は寄り道デイ、ということでパルコやユニオン、レコファン、ブックファーストなど渋谷をうろうろ。 7月に下北でレコード回しがあるのでそろそろロックステディばかり聴いてないで、ラウンジっぽいものを、と思ってサントラ、イージーリスニング、ジャ…

「コルシカ書店の仲間たち」-須賀敦子-

須賀敦子のエッセイはアントニオ・タブツキの本に夢中になっていた頃からずっと読んでみたかったのだけど、書評などで「凛とした詩情溢れる文章が紡ぎ出す」とか「作者が熟成させた言葉の優雅な果実を、いまは心ゆくまで享受したい」なんていう文章を見てし…