2006-01-01から1年間の記事一覧

今年最後の雑記。今年読んだ本は84冊、一昨年の1/2ですよ。

今年最後の雑記です。数えてみたら今年は84でした。去年は124、一昨年は159だったので、あんまり書いてない。一応買った本、読んだ本については、残らず書いているので、単に読んだ本の量が少なくなったということか。本を読む時間がなくなっていることは、…

スノードームの中の水が減ってしまうのはなぜ?

去年の年末は、ロバロバカフェの古本市準備でてんやわんやだったのですが、今年はわりとのんびり。昨日は寒い中、高円寺や阿佐ヶ谷を散歩して、夜はテレビを見ながら年賀状を書いて、今日はちょっと部屋の掃除をしたりしたあと、吉祥寺に行って‥‥という。掃…

東京本とか、12月に観た映画とか‥‥

「大東京繁盛記 山の手編」を読んだのは、今年の2月頃だったか?ほんとうは新書の大きさの平凡社ライブラリーを買ってパリに持っていこう、なんて思っていたのだけれど、ネットで調べてみたら「山の手編」の単行本だけ安く売っているのを発見して、ついを買…

「モッズ(おしゃれ)対ロッカーズ(かっぱ頭)“血の決闘騒ぎ”の真相=全英警察に非常警戒を布かせたイギリス」

クリスマスプレゼント。 1964年から1971年まで、大橋歩が描いた平凡パンチ表紙をすべて収録した本。4分割とかせずに1ページごとに掲載されているのがうれしい。前にも書いたけれど、はじめの頃のアイビールックの男の子を描いたものが、やっぱり好き。描か…

ほんとうに聴きたいと思う音楽は意外とCD化されてないもの

モダンな外観と構造をもつ家族向け住宅を大量生産して、戦後のアメリカを一世風靡したアイクラー・ホームのモデルを100点以上収録した写真集。奥付を見るとこの日本語版が出たのは1999年だから、もう7年も経ってるんですね。この頃はまだ「Casa BRUTUS」と…

最近はどの駅も同じなので寝過ごすとどこにいるのかさっぱり分からず

12月も半ばを過ぎて、今年ももうおしまい、という時期ですね。忘年会やらなんやらで飲みに行く機会が多かったりもするし、年末年始のお休みがひかえていたりするし、12月は短いなぁ、なんてつい思ったりもするけれど、よく考えたら、うちの会社のお休みは29…

結局のところスペアミントよりもフォー・トップスのほうが好きっだたりするわけで‥‥

Heavenに遊びに行くのは何年ぶりか、2or3年ぶりくらいか。前回行ったときが思い出せないくらいなのだけれど、レギュラー最後と聴けば行くしかない。昼間ずっと降り続いていた雨も夜になってやんできたし、今日はたくさん人が来てるんだろうなぁ、なんて、…

「Camera People」とか「サンダーバード イン ジャパン」とか‥‥

だんだん寒くなってきて、布団から出るのも、外に出るのも億劫になってきて、そんなことを思いつつ、一日を過ごしていると、まだなんにもしていないのにもう外は暗くなり始めて‥‥なんて季節になってしまってます。冬は空気がきれいなので、写真を撮るには絶…

IKEAまでの道のりは遠い、でも帰りはもっと遠い

「あまカラ(抄)」第2巻は学者・評論家篇。私が知っている名前をピックアップすると、池田弥太郎や池島信平、福田恆存、小泉信三、小林秀雄、串田孫一、奥野信太郎、高橋義孝・・・・といったところか。前に読んだ「巻頭随筆」の時も思ったけれど、学者による…

「夫婦百景」−獅子文六−

いろいろな夫婦の形をレポートするという内容で、前半は獅子文六自身の夫婦論に始まり知り合いの夫婦について、後半では雑誌の読者から寄せられたちょっと変わった夫婦について、それぞれ「婦人倶楽部」「主婦の友」に連載されたもの。 “ちょっと変わった”と…

大橋歩展覧会「歩のあゆみ」

個人的には銀座というと、映画を観に行くということが多かったので、映画を観なくなった最近は、年に数回行くか行かないかという感じになってしまってます。この秋山安三郎とか安藤鶴夫、池田弥三郎といった人たちの本を読んでいると、銀座を歩いているだけ…

「私のなかの東京」−野口冨士男−

11月から倉庫として駅前のトランクルームを借りたので、毎日、会社から帰ると段ボールに本を詰めて少しずつ運んでいたのですが、週末にラストスパートで4往復してようやく引越完了しました。いままで本を置いていたキッチンの片隅がすっきりして気分がいい…

関口ベーカリーが近所にあったらいいのにね

「あまカラ」に掲載された約3000本の随筆の中から、“生きていることが何とはなしにうれしくなるもの”というテーマで選んで、3巻130篇を選んだ本。この第1巻は“作家篇”ということで、幸田文、武田泰淳、今東光、伊藤整、開高健、獅子文六、大岡昇平、大佛次…

「諷詠詩人」−上林暁−

高橋鏡太郎を題材にした「諷詠詩人」や、死期が迫り寝臥せっている父親を見舞うために故郷に戻ったときの様子を描いた「目下帰省中」や「生家にて」、刑務所にいるらしい幼なじみからきたお金の工面のための手紙に対してあたふたとするする「番外番地からの…

「庭の山の木」−庄野潤三−

三連休に北海道に行って来ました。 札幌に行こうと思いたったときから、あまり動き回ったりせずにのんびりとしたいと思っていたので、行きの飛行機も昼ごろ羽田を出発する便だったし、帰りも午後には東京に着くような便だったので、札幌にいたのは実質、一日…

「竹とんぼ」−安藤鶴夫−

この作品は、完全なフィクションなのか、なにか実在の芸人をもとにしたモデル小説なのか、どっちなんだろう。今まで、安藤鶴夫に対しては、評論家や随筆家というイメージしか持っていなかったし、直木賞を受賞した「巷談本牧亭」もモデル小説と思っていたの…

「朱色の卵」−上林暁−

途中で会社を抜け出して、青山ブックセンターでやっていた堀内隆志のトークショーに行ってきました。店内の片隅で行われたのだけれど、思っていたよりも人が来ていて、しかもほとんどが女の子という中で、スーツ姿の男性が混じっていたりしてました。話の内…

「家族」−山口瞳−

このところリリー・アレン「オーライ・スティル」ばかり聴いてます。MTVかなにかで初めて「スマイル」を聴いたときから、イギリスらしい、レゲエというには軽快なリズム感がいいなとは思っていたんだけど、結局アルバムを買ってしまった・・・・。お休みの日にこ…

「ずばり東京」−開高健−

アンソロジーなどに収録されていたものは別として、開高健の本を読むのは実は初めてだったりする。深夜タクシーや屋台のオデン屋、うたごえ喫茶、下水処理場・・・・など、1960年代前半、東京オリンピック前後の東京のあちらこちらに行き、そこにいる人の話を聞…

「Krakel Spektakel Koper En Klubba」−レンナート・ヘルシング/ス

普段はそれほど気にしているわけではないけれど、先日、オイリ・タンニネンなどの絵本を買ったせいで、最近、古本屋さんに行くと必ず絵本コーナーをチェックするようになってしまいました。でも、うちでは絵本用のコーナーとなっている棚の1列が、もうすで…

「父の乳」−獅子文六−

「娘と私」と対をなす作品。“父親と息子”をテーマに、10歳の時に亡くなった父親のおもかげを追いかけながら、自分の少年時代を描いた前半と、60歳になって初めて男の子の父親となり、「自分はこの子が10歳になるまで生きられるだろうか」と思いつつ、男の子…

「血族」−山口瞳−

雑記を書かなくちゃなぁ、と思いつつ、なんだか9月はそんな余裕もなくて、いつのまにか10月に入ってしまいました。この本を読んだものもかなり前ですね。8月30日は山口瞳の命日だったので、その近辺に山口瞳の本を読もうと思っていたら、8月の中頃からCS…

「三の酉」−久保田万太郎−

本というのは、文字を読むだけではないのだなぁと。行間のみならず、少しすれかかった函や背だけが焼けて薄くなった布張りの本体、黄色の紙、押したように少しへこんだ活字・・・・など、そういったものすべてがこの小説の醸し出す雰囲気や世界観を作り出してい…

「なつかしい顔」−小島政二郎−

なんとなく、昨日のつづき・・・・ はなうたサーカスの次に登場したSAIToCAMELは、WATER WATER CAMELというバンドの人らしいのですが、ギターもうまいし、声も通るし、バンドより弾き語りのほうはいいのでは、と思ったりして・・・・。もっともわたしはWATER WATER C…

「ボタンくんとスナップくん」−オイリ・タンニネン−

なんとなく8月は、昼間はだらだらしてしまって、夕方頃になってから、ちょっと出かけてご飯を食べて、その辺を歩いて帰ってくる、という休日を過ごしてしまいます。朝、起きるのが遅かったりすると、でかける時間がちょうど一番暑いときだったりするのがい…

「ユリシーズの涙」−ロジェ・グルニエ−

犬を題材にした古今東西の文学作品をめぐるエッセイ集。ロジェ・グルニエは、愛犬のユリシーズが死んだときに、もう犬は飼うまいと決心し、その代わりに犬に関しての本を集め出したのだそう。愛犬家の作家による思い入れたっぷりのから犬を機械とまで定義し…

「ニコラスのペット」−インゲル&ラッセ・サンドベルイ−

銀座で友達と待ち合わせしていたので、自転車で荻窪まで出て、阿波踊りとも知らず好書会でも行こうと思って高円寺に行ったら、駅前からすごい人でした。 まだ始まっていない時間だったのだけれど、もう道の両端はビニールシートとか敷いてあって場所取りして…

「おやじの女」−安藤鶴夫−

安藤鶴夫の本は、「昔・東京の町の売り声」や「あんつる君の便箋」、「年年歳歳」、「雪まろげ」、「ごぶ・ゆるね」・・・・など、タイトルを見ているだけで読みたくなってしまうものが多い。この本のタイトルとなった「おやじの女」は、安藤鶴夫がものごころつ…

「オリンピックスマーフ」−ペヨ−

部屋のスペースなどの問題もあって、基本的にスマーフとフレッドくん以外のキャラクターグッズは買わないようにしているのだけれど、最近はどちらもあまり見かけないような気がします。スマーフのフィギュアも、前はおもちゃ屋や雑貨屋にも普通に置いてあっ…

「陽気なクラウン・オフィス・ロウ」−庄野潤三−

チャールズ・ラムをめぐる10日間のイギリス滞在記。実際にラムゆかりの場所に行ったときの印象をはじめとして、その場所についてのラムの文章の引用や庄野潤三のラムに関する思い出だけなく、福原麟太郎、吉田健一、小沼丹、河盛好蔵といった作家たちによる…