2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「朽葉色のショール」−小堀杏奴−

なんとなく、普段からいつか読んでみたいなぁ、と思っていて、本屋で名前を見かけたり、何かの時に話題に出たりするたびに、そういえば、と思うのだけれど、なかなか手に取る機会もなく、気がつけば何年も過ぎてしまっている、わたしにとってそんな作家の代…

「てんやわんや」−獅子文六−

終戦三部作の一作目。表現の方法は違うけれど、終戦直後の価値観の変化に対する違和感の吐出は、どこか山口瞳と共通のものを感じます。ただ山口瞳の方が若いだけに、そして深刻に受け止めているために、よりストレートに嫌悪感が出ているけれど、獅子文六の…

「スーパーマーケットマニア−ヨーロッパ編」−森井ユカ−

「スーパーマーケットいらっしゃいませ」を読んだから、というわけではないけれど、続けてスーパーマーケットの本。実際、買ったのはこちらのほうが早かったりします。月並みだけれどこういう本を見ていると、またどこかに行きたくなりますね。ただ最近こう…

「スーパーマーケットいらっしゃいませ」−平野恵理子−

平野恵理子の展覧会は、たいてい2年に一回6月〜7月頃に行われていて、昔はこれを見るとなんだか夏が始まったような気がしたものです。なぜか雨が降っていた記憶もないし、暑い中、表参道を歩いたり、迷いながら広尾まで歩いて有栖川公園でサンドウィッチ…

「明治の人間」−小島政二郎−

気がついたら6月ももう半分過ぎてました。うはぁ〜。なんだか、なにが忙しいというわけでもないけれど、本の更新をするだけで精一杯で、雑記を書く余裕がなかったりします。いちおう“あれについてこう書こう”なんてことを、会社帰りとか寝る前とかに考えた…

「ムジカ・ロコムンド」−ムジカ・ロコムンド−

今さらという気もしないでもないし、「2」や「改訂版」が出ていることを考えると、実際今さらなんだろうとも思ったり、この本が出てから、かなりCDの再発盤が出ているので、ひととおり聴くだけなら、ディスクガイドなんて必要のないかな、とも思ったりする…