2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「灰皿妙」−永井龍男−

今日から11月3日まで、神保町で「神田古本まつり」。今日なんていい天気だったし比較的暖かかったし、神保町を歩いたらいい気分だっただろうなぁ、なんて思う。でも会社休んでまで行くほどでもないわけで・・・・。去年は曇り空の中、夕方から行ったにもか…

「山の手の子町ッ子」−獅子文六−

今度の日曜日に写真美術館で行われるモノクロネガをご自分の手でプリントするというワークショップに参加するので、ひさしぶりにモノクロのフィルムなんて買ってきて張り切っていたのだけれど、OM1には入れたばかりのカラーフィルムが入っていたり、それさえ…

「井伏鱒二文集2 旅の出会い」−井伏鱒二−

もう10月も終わりに近くなってきましたが、多摩川の河川敷でバーベキューをした。13名、前はみんな同じ会社に勤めていたので、日程などもすぐに決められたのだけれど、バラバラになってしまうとなかなか難しい。加えて千葉の稲毛海岸に住んでいる人から神奈…

「行きつけの店」−山口瞳−

「行きつけの店」というタイトルではあるけれど、料理のことはあまり書いていない。お店の主人や一緒に行った人とのとのやりとりが多い。だから文字どおり行きつけのお店を紹介するのではなく「私はこうやってお店の主人とつきあい、そこから学んできた」と…

「駅前旅館」−井伏鱒二−

ついに新潮社文庫の井伏鱒二に手を伸ばした私です。上野の駅前旅館の番頭が、昔の番頭のしきたりや気質などを含め、自分たちについてのことを語るスタイルの作品。がさつさと繊細さが同居した番頭たちの生き方がストレートに描かれていてます。繊細さが後ろ…

「私の食べ歩き」−獅子文六−

続けてこんな本を読んだから、というわけではないけれど、金曜日の夜は早めに会社を抜け出して家の近所の牛角で焼き肉を食べた。メニューの切り替えにあわせて半額になっていたいくつかのメニューを中心に注文したので、お腹いっぱい食べて二人で2800円。ま…

「東京の空の下オムレツのにおいは流れる」−石井好子−

最近、夕ご飯をサンドウィッチやそばですませてしまっているせいか、なにかおいしいものが食べたい気分。そんなこというとまわりからいろいろと言われそうだけれど、“おいしいもの”というより“しっかりしたもの”に変更しておきます。 そんなことを思いつつ会…

「コレクタブル絵本ストア」

いろいろ調べたり足を棒にして本屋を巡ったり、外国にしょっちゅう行ったりして、欲しい絵本を一冊ずつほどお金もスペースもないし、ついレコードとか小説とかいろいろなものに手を出しつつそのどれに対しても中途半端、小学校の頃から飛び抜けて成績の良い…

「埋れ木」−吉田健一−

気がつけば今年最後の3連休もおしまい。雨ばっかりで何もしなかったような、ちょこちょこと動き回ったような・・・・。いや土曜日はほんとに風と雨がひどくて、髪を切ったほかはほとんど家にいたし、台風一過で28度まで気温が上がるといわれていた日曜、月…

「井伏鱒二文集1 思い出の人々」−井伏鱒二−

今日読む本がないというときか、好きな作家の新刊以外は、ふだんほとん新刊を買わない私ですが(画集とかは別にして)、珍しく12月までの間、井伏鱒二のこのシリーズをきちんと買ってみようと思っている。1カ月に一度の楽しみ。第2巻の「旅の出会い」もも…

「江分利満氏の華麗な生活」−山口瞳−

話の内容はずれますが、「ku:nel」を読んでいると「東京を離れて田舎で暮らすのもいいかもなぁ」なんて思ってしまう。「贅沢しなければなんとかやっていけるんじゃないかなぁ」なんて無理か。なんも技術も持ってないしね。いや、もうその地元の工場とかお店…

「ku:nel」(Vol.10/2004.11.1)

金曜日遅くまで遊んだせいで(水曜から木曜にかけて始発まで会社にいたせいもあるかな)土曜日はなかなか起きれず、ちゃんと目が覚めたのは12時過ぎ。 日曜日が一日中雨が降って何もできなかったのを考えると、せっかく晴れたのになんてもったいないことをし…

「けっぱり先生」−山口瞳−

山口瞳の本にしてはストレートな作風で、ひとりの校長先生を軸にその学校で働く先生たち、新聞記者の照れのないストーリーと「教育とはなにか」という主張を熱く語っていってます。主人公≒山口瞳ではない分、物語自体の膨らみが出ているかな、という気もしま…