2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「角帯兵児帯・わが半生記」−木山捷平−

「角帯兵児帯」は、三月書房から出ている小型愛蔵本で読んだし、木山捷平に限らず私小説作家の場合、作品の中に過去の出来事が出てくるので、「半生記」といってもどこかで読んだことのなるような内容が多いので、再読に近い。そういうこともあって、先週、…

「べつの鍵」−獅子文六−

どうやら寝違えたらしくて、朝起きたら、首が痛くて回らない状態になってしまいました。そして、こういう日に限って出張で名古屋に行かなくてはいけなかったりするわけで、とりあえず、今読んでいる本をいったんやめて、この本を持って家を出る。 でも新幹線…

「善の研究」−山口瞳−

金曜の夜にちょっと外に出てみたら、微かに雪が降ってきていて、「やっぱり雪になるのかなぁ」、なんて思っていたら、土曜の朝起きて、カーテンを開けたら、雪が降り積もってました。時期が時期だけに寒いのは仕方がないとは思うけれど、前の週の土曜日は雨…

「雲の上からの手紙」−沼田元氣−

年が明けてからなぜかヴィジュアル本をよく買っている。これはエールフランス、KLMオランダ航空、スカンジナビア航空、スイス航空、ルフトハンザ・ドイツ航空・・・・など、エアラインのアメニティキット、100枚を越える封筒、スタンプ、切手を集めたもの。特に…

「東京震災記」−田山花袋−

ある意味タイムリーな本かも、なんて思ってみたりして・・・・。 関東大震災の様子を書いたものとしては、井伏鱒二の「荻窪風土記」と永井龍男の「東京の横町」ぐらいしか読んだことはなくて、それも全体の中の一部分に描かれているに過ぎない。大正時代の東京と…

「Lumi`ere」−東野翠れん−

写真家としてのキャリアをスタートさせた16歳からの6年間に撮りためた作品をまとめた写真集。東野翠れんのロシアの旅をホンマタカシが撮った「アムール 翠れん」(宮崎あおいの中国や蒼井優の米国・メキシコなど、最近そういう企画が多いような気が・・・・)と…

「感想A」−吉田健一−

「感想A」そして「感想B」は、「新聞一束」の一部に「乞食王子」と「甘酸っぱい味」を加えて再編集した本なので、中には読んだことのある文章が出てくるし、ひとつひとつの文章は短いのだけれど、ささっとは読めるものでもなく、ひとつひとつの言葉を追うよ…

「構成的ポスターの研究―バウハウスからスイス派の巨匠へ」−多摩美

なぜかデザイン関係の本が続いてますね。「Magazine Covers」はリブロの洋書バザールで、これは代官山のCollexの片隅でやっていたユトレヒトの人たちが出品しているフリーマーケットで購入。多分、ロバロバカフェでもなんか買いそうだし、年の初めはこの手の…

「Magazine Covers」−David Crowley−

グラフィックデザインの代表的な媒体としては、ポスターと広告があげられるのだろうけれど、個人的には雑誌(本)の表紙もわりと好きで、一時期そんな表紙を集めた本をよく買ってました。広告もそうだけれど、雑誌の表紙はある期間同じデザイナーがてがけて…

「植田正治写真集:吹き抜ける風」−植田正治−

今年は、1日に寝込んでしまったせいで、浅草にも行かず、実家にも帰らず、と、お正月の計画が崩れてしまった。かといって、特に行きたいところもなく、観たい映画もなく、バーゲンにも興味はなく、正月早々古本屋という気分にもなれず・・・・なんて考えなら、…

「ちんちん電車」−獅子文六−

前回、「今年中にもう一冊くらい読んで・・・・」なんて書いてみたものの、やはり、年末は本を読んでいる暇はなくて、気がついたら年が明けてました。ついでに年明け早々、風邪を引いてしまって元旦はほんとの寝正月というありさま。メルマガも2005年最終号をき…