2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」−石井好子−

先週末から小学校が春休みに入ったみたいで出勤するときに小学生とすれ違わなくなったせいで出勤する人の足音だけが響く駅までの道がなんだか静かだ。 小学生といっても何が楽しいのか通り沿いの家の柵を笑いながら横歩きしていたり、騒ぎながら石を蹴ってい…

「北欧デザイン−テキスタイルとグラフィック−」

この本はシリーズの一冊目「家具と建築」を青山ブックセンターで見たときから発売されたらすぐに買おうと思ってました。いいねぇ、また北欧に行きたい。行けるのかな。行けるといいなぁ。朝から天気が良かったので自転車へ三鷹へ。ほんとは渋谷でレイモンド…

「月曜の朝、金曜の夜」−山口瞳−

会社帰りに久我山を歩いていると友達から電話。「春にして君を想う」を聞いていた頃に大阪に引っ越していった友達が東京に仕事できているとのこと。しかも今日帰る&まだ仕事?新幹線の最終は9時過ぎ。どう考えても会えそうもない。 昔からそういう奴だった…

「ku:nel」(Vol.7/2004.5.1)

暖かかったり、寒かったり・・・・春はまだ遠いのかな。 今日は朝から雨降りで、そして寒い。3月に入ってまた一人で昼ご飯を食べに行くようになって、読書の時間が増えたのはいいけど、考えなくちゃいけないことが多すぎて頭の中がごちゃごちゃで、昼ご飯の…

「花十日」−永井龍男−

私が週に一回は行く荻窪にある古本屋さんには永井龍男の本がたくさんあって、どれも1冊500円くらいで売っています。それでここ半年くらい、行くたびに一冊買い、その週にその本を読んで読み終わったらまた行く、ということが続いています。この本のその古本…

「お天気歳時記」−大野義輝、平塚和夫−

永井龍男の本を読んでいると、「歳時記を紐解いてみると・・・・」とさまざまな歳時記から引用されていることが多い。そのせいかこのところ“歳時記”を読んでみようかな、という気分になってしまってます。いまのことろ私の持っている歳時記といえば池波正太…

「くちぶえサンドウィッチ」−松浦弥太郎−

松浦弥太郎の最新刊(と言ってもけっこう前?)。もしかしたら単なる私の期待なのかもしれませんが、松浦弥太郎は書き手として過渡期に来ているのかな、と思いながら読みました。 松浦弥太郎の良さというのは、コップの中に入っているのが濁った泥水であると…

「マドンナの引っ越し」−池内紀−

神保町に行こうなんて思ったのは、きっと一昨日の夜、「東京喫茶店案内」をパラパラとめくっていたせい。。長引いた打ち合わせが終わって大手町から丸の内線に乗ったのはもう8時半も過ぎで、荻窪に着いたのは9時過ぎ。永井龍男の本をお目当てにささま書店…

「東京喫茶店案内―ぼくの伯父さんのガイドブック」−沼田元氣−

2月に会社を辞めた人と去年会社を辞めた人と一緒にごはんを食べようということになって渋谷のフライングブックスで待ち合わせをすることになりました。 フライングブックスは週に一度は会社帰りに寄ってしまう古本屋なのだけれど、カウンターしかないからひ…

「金沢 酒宴」−吉田健一−

結局、周りのカメラーブームの雰囲気に便乗してC35をヤフオクで落札。出品者が比較的近い場所で骨董屋をやっている人だったので、昨日会社帰りに直接取りに行ってきました。 手に入れたのは1971年に発売されたC35フラッシュマチックというカメラ。ほんとは今…

「書架記」−吉田健一−

土曜日に高円寺の西部古書会館でやっている古書即売会に行き、日曜日は中目黒のカウブックスへ行く。同じ古本屋なのにこの客層の違いはなんなんだろう。というか古本屋としてカウブックスの客層が特異なんでしょうけどね。カップルや女の子2人組がこんなに…

「石版東京図絵」−永井龍男−

大工の息子として神田に生まれた主人公の日露戦争から関東大震災を経て太平洋戦争の敗北までをたどった長い生涯を描きつつ、失われた下町の人情や職人たちを描いた本。 吉田健一もそうなのですが、永井龍男の小説もストーリーはわりと二次的なものに過ぎなく…

「横浜おでかけガイドブック―元祖写真絵本」−沼田元氣−

横浜には高校の頃、土曜日になると毎週のように遊びに行ってました。2年の時に首にアトピーが出てしまったせいで剣道部を辞めたのでなんだか土曜の午後が暇になったのです。学校の友達はまっすぐ帰ったり予備校に行ったりしてたしね。といっても高校生、ひ…

「レオニード・シュワルツマン原画集」

劇場公開されてからかなり経っていると思うのだが、今でも雑貨屋さんなどに行くとチェブラーシカグッズが置かれているし、新しいものもどんどん出ているような気がします。でもどれもちょっとものたりなくてやっぱり映画に出てくるあの表情のない表情のチェ…