「月曜の朝、金曜の夜」−山口瞳−

会社帰りに久我山を歩いていると友達から電話。「春にして君を想う」を聞いていた頃に大阪に引っ越していった友達が東京に仕事できているとのこと。しかも今日帰る&まだ仕事?新幹線の最終は9時過ぎ。どう考えても会えそうもない。
昔からそういう奴だった。夜中の12時過ぎに「今から吉祥寺で飲もう」と電話がかかってきたり、大阪に行ってからは週末を利用してうちに遊びに来て、月曜の朝に「また今度」と別れて、夜家に帰ってくると別の友達つれてきて飲んでいて、結局次の週末まで私の家に居ついたりしてた。
私が大阪に取材に行ったりしていた時に会ったきりなので、もう4年くらい会っていないのかな。電話でお互いにまた東京に来たときに、大阪に行ったときに会おう、と話す。

ところでこの「月曜の朝、金曜の夜」は月曜日の朝の通勤電車の人々を綴った「月曜日の朝」と、金曜日の夜の飲み屋のあれこれを書いた「金曜日の夜」を文庫化にあたってまとめたもの。
私は電車の中では本を読んでいるか、寝ているかのどちらかなのだけれど、毎朝まわりを見渡しながら電車に乗っているといろいろな人がいておもしろいんだろうなぁ、と思ったりもするが、電車は私の貴重な読書時間なのでそういうわけにもいきません。