2004-03-06から1日間の記事一覧

「石版東京図絵」−永井龍男−

大工の息子として神田に生まれた主人公の日露戦争から関東大震災を経て太平洋戦争の敗北までをたどった長い生涯を描きつつ、失われた下町の人情や職人たちを描いた本。 吉田健一もそうなのですが、永井龍男の小説もストーリーはわりと二次的なものに過ぎなく…