「東京喫茶店案内―ぼくの伯父さんのガイドブック」−沼田元氣−

2月に会社を辞めた人と去年会社を辞めた人と一緒にごはんを食べようということになって渋谷のフライングブックスで待ち合わせをすることになりました。
フライングブックスは週に一度は会社帰りに寄ってしまう古本屋なのだけれど、カウンターしかないからひとりではちょっと居づらい感じがしてカフェのほうをを利用したことはありませんでした。だから一度、待ち合わせの場所にしてひとり早めに来てゆっくりコーヒーを飲んだり本を読んだりしようと思ってたのです。

それなのになぜかこういう日に限ってすぐに会社を出ることができなくて、フライングブックスに着いたのは待ち合わせの時間10分前。ひとりはもう来ていて腕にはすでに買った本を抱えていました。で、「下でもう一冊買っちゃったんだけど、ギャップ出版の本がたくさんあって迷ってる」なんて言って、隅のコーナーを指さています。僕はそれをちょっと眺めて、このあいだ「横浜おでかけガイドブック」を買ったし、ミオ犬も「旅する女の憩」をプレゼントされていたし、なんだか沼田元氣づいてるなぁと思いながらとりあえずこの本を買うことに。ふと見ると先に来ていた人も同じものを買っていました。