ほんとうに聴きたいと思う音楽は意外とCD化されてないもの

canoe-ken2006-12-19

モダンな外観と構造をもつ家族向け住宅を大量生産して、戦後のアメリカを一世風靡したアイクラー・ホームのモデルを100点以上収録した写真集。奥付を見るとこの日本語版が出たのは1999年だから、もう7年も経ってるんですね。この頃はまだ「Casa BRUTUS」とか買ってましたねぇ。いまさら買ってどうするの?という気持ちがないわけではないし、そもそもミッドセンチュリーの家具って、日本の賃貸住宅で暮らしているあいだは、場所をとりすぎるし、まわりとの調和も乱すし、実際には使えないものだと思っていて、そう思ったらなんだか興味が薄れてしまったのだけれど、やっぱりこういう写真を見ているのは楽しい。
こういう家に住んで、大きなステレオセットで、イノック・ライトやレス・ポールのレコードを聴くのはどうだろう。いや、ちょっと違うかな、もう少しヨーロッパよりの音楽の方が似合うかもしれない、なんてことをあれこれ考えていたら、MPSコンピ「SNOWFLAKES」を思い出した。
ジャズとイージーリスニングの中間、適度にメリハリのついたリズムと洗練されたサウンドが冬の始まりに心地よいコンピレーションで、前は1曲目のフランク・プレイヤー・オーケストラの「ノー・プロブレムズ・エニモア」のイントロを聞くだけでウキウキしたものです。ついでに今年の冬は、MPSを聴くことにしようと思って、MPSのCDをちょっと調べてみたら、アプレミディとかジャイルズ・ピーターソンなどのコンピくらいしかCDが出ていなくて、単独では、シタール人気のデイヴ・パイク・セット、ウォルフガング・ダウナー、ジャズコーラスの定番、シンガーズ・アンリミテッド、ノヴィ・シンガーズ、あとモンティ・アレキサンダーオスカー・ピーターソンジム・ホール‥‥といったところ。もちろんイージーリスニング系のビッグ・バンドなんてのは出てません。やっぱりこういう音楽は、アナログ盤を買わなくちゃいけないわけだな、と。ふ〜。