「ちんちん電車」−獅子文六−

canoe-ken2006-01-02

前回、「今年中にもう一冊くらい読んで・・・・」なんて書いてみたものの、やはり、年末は本を読んでいる暇はなくて、気がついたら年が明けてました。ついでに年明け早々、風邪を引いてしまって元旦はほんとの寝正月というありさま。メルマガも2005年最終号をきちんと出せなかったし、雑記もまとめられなかったし、きちんと2005年を締められなかった感じでしたが、2006年、今年もカヌー犬ブックスをよろしくお願いします。

下北の古本屋でかなり安く見つけたこの本は、品川から浅草まで、都電の各駅ごとにその土地についてや思い出を書いたもので、見返しには「電車競争双六」と称して東電(品川←→本町角)、街鉄(数寄屋橋←→三田四国町)2つの路線の双六が印刷されています。安かったのは函がなかったからですが、電車切符を配した表紙を含めてとてもいい感じに作られている本なのでなので、できればいつか函付きのものをいつか手に入れたい、と思う。内容も、獅子文六は横浜出身ですが、幼少の頃から慶応に通っただけあり、その後、フランスへの留学期間があるとしても、品川から三田、浅草をつなぐ線には長いあいだ馴染みが深く、それぞれの駅ごとの記憶も確かなので、記録としても残しておきたい気がします。といっても、私には、“正しい”“正しくない”の判断はもちろんできませんけどね・・・・。