「Lumi`ere」−東野翠れん−

canoe-ken2006-01-15

写真家としてのキャリアをスタートさせた16歳からの6年間に撮りためた作品をまとめた写真集。東野翠れんのロシアの旅をホンマタカシが撮った「アムール 翠れん」(宮崎あおいの中国や蒼井優の米国・メキシコなど、最近そういう企画が多いような気が・・・・)と同じくらいの時期に発売されたこともあって、そのときは勢いで両方買ってしまおうと思っていたのだけれど、なんとなく買わないままでいたら一年が経ってました。いや、実はこれを買おうと思って前に書いた「アムール 翠れん」のときの雑記を読み返してみたら、日付が2005年1月30日になっていて、はじめて一年前って気がついたのでした。一年前かぁ〜。
サイズも小さいし、印刷も写真集としては特別きれいというわけではなく、普通の印刷なので、基本的には写真の中身よりも全体的な雰囲気を味わうといった作りで、冷静に言ってしまうと、その辺が東野翠れんの立ち位置の微妙さだったり、購買層に対するマーケティングだったり・・・・を露出していると思うし、文章とか入れないで欲しいなぁとも、思う(まったく読んでませんが)。わたしももう30代後半なんで、10代の女の子のつぶやきみたいな文章を読みたくないわけですよ、と。

ロバロバカフェの古本市も気がつけば後半、ということで、土曜日に雨の中、夜から本の入れ替え作業を行いました。実際にちゃんと売れているのかあんまり売れてないのかわからないけれど、少しは減っているようでちょっと安心。
去年、東麻布で古本屋やったときは、1店舗だけだったし、期間が短かったので、とりあえず持っていける本を全部出す、という感じでもよかったのだけれど、今回みたいにいろいろなお店と一緒に、ある程度長い期間ということになるといろいろ難しいなぁ、と、入れ替えをしながら改めて思いました。まず古本市に出すものとサイトに残すもの選択をもっときちんとするべきだったし、それからほかの店との兼ね合いももう少し考慮するべきでしたね。特にうちはぜんぜんマニアックな本屋ではないので、基本的には普通の本好きの人に買ってもらえればいいのですが、海外文学自体が狭いサークルだしね〜。どう考えても「ヴィトゲンシュタインの箒」なんて本を探している人がロバロバカフェに来るとは思えないし、かといって売れそうなものばかり並べるわけにもいかないし・・・・。
そういう意味で、今回いろいろな本屋さんに混ざってみることで、これからカヌー犬ブックスをどういう本屋にしていくか、ということを考えさせられました。そもそもそういう風にうろうろしていること自体間違っているのかもしれません。
来年また開かれるかどうかも、そしてもし開かれたとしても誘われるかどうかもわかりませんが、次にやるときはもっと考えて参加したい。いや、今回なにも考えていなかった、というわけではないし、あと一週間古本市はつづくわけですけど・・・・。