「ますむらひろし・よしもとばなな対談講演会」

canoe-ken2007-09-03

主人公の若い男女二人を中心として、午前中の人生を送っている人たちと午後の人生を送っている人たちと描いたという作品。登場人物をもう少し絞って、それぞれの人生にきちんと焦点を当てて欲しかったかな、とも思うけれど、その辺の軽さが永井龍男の娯楽小説のよさだったりもするので何とも言えない。間違っても講談社学芸文庫などで再刊されることはないだろう、そんな作品。

7月から9月17日まで八王子市夢美術館でをやっている「ますむらひろしの世界展」に併せて行われた「ますむらひろしよしもとばなな対談講演会」に行ってきました。よしもとばななの本を読んだことがないので、いつ改名したのやら、ひらがなの名前同士の対談は、進行役の編集者の段取りが悪すぎ。進行役ならば、事前にどんな質問をするかぐらいは考えてきて欲しい。そもそもますむらひろしよしもとばななの話も聞いてるのか聞いてないのかわからない感じだったし、たまに質問を出しても答えにくい質問だったりするし‥‥。まぁそれでも1時間半というわりと長い時間で南米に旅行した話やガロに描き始めた頃の話などが聴けて、また進行役との「‥‥」なやりとりも含めておもしろかったです。
展覧会のほうも、初期のものすごく書き込んあるイラストテイストなものから、マンガの原稿、奥さんが色を塗っているというカラー作品まで、多くの作品が展示されていて見応えあり。ひさしぶりに「アタゴオル物語」読み返してみよう。

ところで、対談の前には「ハナユラカヒミ」というケーキ屋さんで開かれていたハナユラ市にもちょっと寄ってみました。道沿いの小さなお店には人がいっぱいで、しかもお昼くらいになっていたので、パンなどももう少なくなっていて、ランチを買って食べる時間もなく、ホントにただ寄ってみただけなんですけどね。でもお店の2階(普通のアパートの部屋)も開放して雑貨や古本もあり、なかなかいい雰囲気でした。
このあいだ行った国立のニチニチ日曜市や阿佐ヶ谷のオトノハ朝市とか、最近は日曜市がはやっているのだろうか?どこも雰囲気はいいんだけれど、どこも小さなお店で人がぎゅうぎゅう詰めになっているので、もう少し広い場所だったらいいのになぁと思ってしまいます。