夏の終わりに聴きたいCD6枚、前編

canoe-ken2007-09-07

前回、朝市について書いていたら、夕市をやりたくなってしまった。ちょっと広めの場所を借りて、市コーナーをラウンジコーナーの二つに分けて、市コーナーでは、パンやクッキー、ケーキ、もしくはちょっとしたおつまみみたいなもの、コーヒーや紅茶、アルコール類の飲み物、雑貨や古本などのお店を出して、ラウンジコーナーでそれを食べたり、飲んだり、雑談してもらったりして。コーナーを分けるのがポイントです。ついでにラウンジコーナーにはDJとか入れちゃったりして、なんて妄想が‥‥。う〜ん、ホントにやる気はないけどね〜

あんなに暑い日が続いていたのに、急に涼しく過ごしやすくなったなぁ、と思ったら台風が来た。夏の終わりに聴きたいCD6枚、前編、なんてタイトルでつらつらと書いていたのに、いきなり秋になっちゃうのかな。週末はまた暑くなるのかな。

■「Ray Barbee Meets The Mattson 2」−Ray Barbee meets THE MATTSON2−
一昨年、昨年の夏にファーストの「In Full View」を聴きまくったので、春にこのアルバムが出たときは「夏になったら聴こう」と思っていたのだけれど、すっかり夏も終わり。
双子ジャズ・ユニット、マトソン2との競演の影響か、趣味的で軽快なギターインストから、ジャズっぽいサウンドになっていて(ハービー・ハンコックの「Maiden Voyage」のカバーもあり)、それはそれでミュージシャンとして評価できるのだが、個人的にはちょっと肩すかしな感じ。こういう音楽は、あくまでも余技なんで、といった余裕がないとつまらなくなってしまいがちなので(いわゆるクラブ系と呼ばれてる人たちも同じ)、次がちょっと心配。でもサウンドがカチッとした分、夏真っ盛りの時に聴くよりも夏の終わり聴いた方があっているかもしれません。

■「Canto de Hermanos」−Epstein & El Conjunto−
先日、1時間半くらいタワーにいて、暇つぶしに試聴しまくっていたときに見つけた一枚。打ち込みのリズムとギターのアルペイジオ、そしてちょっとサブリミナル・カームの「カントリー・リヴィング」に似た涼しげなフレーズが入る1曲目を聴いただけで、ノックアウトでした(後でちゃんと「カントリー・リヴィング」を聴いたら全然違うフレーズでした)。
エプスティンは南米エクアドル出身の移民で、マイアミ、アトランタと移り住み、現在はブルックリンで活動するミュージシャンということくらいしか知りません。2004年には、バルセロナで行われたソナーにも出演しているらしい。ディスコやロッキンなブレイクビーツともミニマムなエレクトロニカでもなく、ミディアムテンポのリズムにかぶさる浮遊するようなアコースティックなフレーズが心地よいアルバムです。このCDを出しているRL66というレーベルがちょっと気になってます。

■「ラジオ」−ハセハジム−
これはけっこう前にアルバムですが、中のCDだけ行方不明になってしまっていたのが最近見つかったので、また聴き返してます。リゾートで聴くラジオ番組というコンセプト。1980年代の後半、おしゃべり中心になる前のFMラジオへのオマージュか?安易に英語のナレーションを挟んだだけといったものではなく、あくまでもコンセプトであり、そのイメージを抽出したサウンド、曲の並べ方であるというところが気に入っています。
打ち込みのリズムとスティールパンの響きがこんなにあうということにびっくりしつつ、15年くらい前、デジタルで録音されたスティールパンのCDの音があまりに悪くて、友だちと「やはりスティールパンみたいな楽器はアナログ録音のほうがいい」と話したことを思い出しました。(後編の3枚へ?)