「旅は驢馬をつれて」−スティヴンスン−

canoe-ken2006-07-24

早稲田の古本屋でこの「旅は驢馬をつれて」を見つけて、慌てて銀行に行ってお金をおろした、なんてことを書いていたのは、堀江敏幸だったと思うけれど、その印象が強くて絶対に手に入らない本だと思ってました。だから読みたいものはあるけれど、普段はちょっと高くてなかなか買う機会のない大人の本棚シリーズでもつい手が・・・・。いや嘘です。古本屋で購入しました。でも本を読み終えてから検索してみたら、岩波から文庫で出ていることがわかり、こちらでもよかったかな、とちょっとがっかり。アマゾンでは「2点在庫あり。ご注文はお早めに。」となっているし、ユーズド商品にも出品されているのを見て、やはり思いこみはよくないなぁ、とあらためて思いましたね。
1878年、28歳のスティヴンスンはちいさな驢馬をつれ、南フランスの山々を抜ける旅に出る。その旅の途中で出会う人たちとの交流や、思うように歩いてくれないやっかいな驢馬とのやりとり、悪天候の中の野営の様子などをつづった作品で、スティヴンスンの楽天的とも思える思索が、ただの旅行記に終わらせない“なにか”を付け加えてます。もちろん小沼丹の訳のせいもあるかもしれないけれど・・・・。スティヴンスンは、生まれつき病弱だったこともあって、こういう旅行を度々しているらしく、このほかにもいくつか紀行文があるみたいなので、いつか読めたらいいなと思う。

最近、明治とか森永、雪印といった牛乳関連のノベルティグラスをよく買っているような気がします。そもそもずっと前から西荻や下北などの雑貨屋で見かけるたびに、気にはなっていたのだけれど、割と値段も高いし、そもそも置く場所もないだろうとあきらめていたので、手頃な値段で店先に並べられているのを見たりすると、つい買ってしまう。
実際に使うのはすぐ割りそうでなんだか怖いし、コレクションとしては、ずっと集めているスノードームより、保管が難しそうなので気に入ったものだけちょこっとあればいいなと、思ってはいるのだけれど、どうなることやら。部屋が広かったら、西荻あたりで売られている、木の枠でできた昔の商店に置いてあるようなショーケースを買ってきて並べたりするのになぁ、などと思いながら、ノベルティグラスを集めたサイトとか見てると、夢が広がっちゃってます。