「聖ヨハネ病院にて」−上林暁−

canoe-ken2006-04-06

私小説というのは関わり合う作家たちの作品を全部合わせて、一つの壮大でかつミニマムな作品として成立しているのでは」・・・・なんてことを書いたばかりだけれど、尾崎一雄庄野潤三小山清上林暁と続くとちょっとお腹いっぱい。たまには違う系統の本を読みたくなってきてしまう。と言いつつ、この本の後、今読んでいる本は、井伏鱒二だったりするのだが・・・・。新しい出会いを期待してしまう季節だし。



暖かくなってきたし、先日、会社の帰りに電車を乗り過ごして中目黒まで行って、目黒川沿いを歩いてみました。平日の夜なので、川沿いのお店はほとんど閉まっていたせいか、人でごった返していたり、出店が出ていたりということはなかったけれど、店の前にビニールシートを敷いて酒盛りをしている人たちがそこいら中にいて、かなりフリーダムスペースな感じ。わたしはといえば、缶コーヒー片手に、桜を見上げながら、結局、神泉までいって電車に乗って帰りました。

ほんとは途中のPacific57で、なにか食べようと思っていたのですが、閉店してしまったみたいでがっかり。この季節になると、会社を抜け出して、ここの窓際の席で桜を見ながらコーヒーを飲みながら、会社の人としゃべったりしていたことを思い出します。開けた窓から桜の花びらが入ってきたりしていい場所だったのになぁ。店内も壁際にウクレレが飾ってあったり、古そうなステレオがおいてあったりして、落ち着けるし、わりと好きなカフェだったので残念です。いや、もう何年も行ってなかったんですけどね。

桜を眺めていると、なんとなく小沢健二の「春にして君を想う」とかUAの「ミルクティ」を聴きたくなります。