「旅のなかの旅」−山田稔−

canoe-ken2005-08-01

この本は、著者が日本語教師として二年間パリに滞在したおりに、ギリシアやモロッコスコットランドに赴いた際の紀行文。予約などせず、ショルダーバッグひとつ肩にかけ、Cランクのホテルでその不便さを楽しむ。そして「旅のなかの平凡な日常、そしてその日常と空想、妄想のからみあいを描く、というのがわたしの狙いであった。」とあとがきで書かれているように、旅における平凡な日常と、各地で遭遇するちょっとしたトラブル、さまざまな国籍の人々との交流やすれ違い、さらにそこから広がる作者の妄想が混じり合いつつ、旅先での出来事などがユーモアたっぷりに描かれている。前述したように、ギリシアやモロッコスコットランドの3カ国の旅の様子が収録されていて、一つ一つ読みがいはあるのだが、できることなら、あと2、3カ国多く話が収録されていたらなぁ、とも思ったりする。
山田稔は、これから読んでみようと思っている人で、翻訳に関してもこれまで読んだことがなくて、全然これがはじめて。「あ・ぷろぽ:それはさておき」「ああ、そうかね」「リサ伯母さん」「影とささやき」「八十二歳のガールフレンド」「コーマルタン界隈」・・・・といったタイトルだけで読みたくなりませんか?まぁ一番有名なのは「スカトロジア(糞尿譚)」なのですが・・・・。

今日は、会社を休んで映画を見に行ってきました。夏休みの一日(1/4)。休日としては少しだけ早く起きて、朝ごはんも食べずに渋谷へいって、まずはVIRONで朝食。「パリの朝食」(サラダ、半熟卵、オレンジジュース、バゲットレトロドール、コーヒー)をのんびり食べる。ちなみにミオ犬は「VIRONの朝食」。こちらはVIRONのパンを2種類、バゲットレトロドール、コーヒー、それにカシスやマーマレード、ブルーベリーなど6種類のミオジャムと蜂蜜、チョコレートクリームが付いてきます。トレイの上に並んでいるジャムのビンを見ているだけで、ワクワクしてしまい、どれをパンにつけようか迷ってしまう。当然のごとく食後は口の中が甘くなってしまうけどね。お休みの日に、朝少し遅めに起きて、コーヒーを入れて、前日、お気に入りのパン屋で買ったパンを食べながら、家でのんびり朝食を食べるいいけれど、たまには、こういう朝ごはんもいい。
さて、映画の方ですが、「スプラウト」「リンダ リンダ リンダ」を見てきました。「スプラウト」は、ご飯を食べたばかりだったせいもあって、寝てしまった。もったいない。でもジャック・ジョンソントミー・ゲレロ、マニー・マーク、マイス・パレード、サム・プレコップといったミュージシャンが奏でる音楽と波の映像、どこかゆっくりと波の上を進むサーファーたちの姿が気持ちいい。時間があればまた観に行きたい。サントラはもちろんできればDVDも欲しいかも。
リンダ リンダ リンダ」も、テイストはまったく違うけれど、細かいネタとかもいろいろあって楽しかった。こちらも、とにかくジェームス・イハの音楽がいちいちスバラシイ。こういう言い方もなんだが、女子高校生映画にもったいない。セカンドアルバム聴きたい。私もなにげに女子高校生映画観てるかもね。「Blue」とか「ラヴァーズキス」とか「花とアリス」とか・・・・、でも、そんなものかな。