「自分で仕立てる本」−文化出版局編集部−

canoe-ken2005-01-13

一時期、吉祥寺のユザワヤで画用紙と厚紙、布を買ってきて、気に入った写真を使って豆本を作るのに凝っていたことがあって、定期的に写真集を作っては、イベントやPickwickWebで売ってみたり、友達の誕生日のプレゼントに添えたりしてました。ちょうど武井武雄の「本とその周辺」を読んだ頃だったと思う。武井武雄のように外側を革張りにしたり、木工細工にしたりなんてことはもちろんできないし、本の作り方なんてぜんぜん知らなかったので、はじめはほんと適当に作ってましたね。でもその頃作ったものの方が丁寧だったりするんですけどね。
最近はぜんぜんそんな時間もとれなくて、昨年、カヌー犬ブックスの一周年記念プレゼント用に作った写真集も、当選分だけ作ってやめてしまったので、自分の分さえないという有様。北欧の写真だったしちょっともったいないな、と思ってはいるのですが。

さて、月曜日にHEAL NIIGATAというイベントに行って来ました。これはFUJI ROCKを主催しているところが中心となって開催した新潟中越地震のチャリティコンサートなのだけれど、いくつかのライブハウスで行っており、私がいったのはZEPP東京無戒秀徳横山健ハナレグミ忌野清志郎eastern youthJUDEといった人たちが出演しました。
もちろん私の目当てはハナレグミ、でも一番の収穫は、おそらくこれからずっと見ることのできないだろう横山健かもしれない。CDだとちょっとおとなしくなってしまっているけれど、ハードな、そしてメタルな(?)ライブのほうがぜんぜんいい。ダイブでめちゃくちゃになっていた前の方には、もちろん行けませんが・・・・。無戒秀徳ハナレグミ忌野清志郎の3人は弾き語りだったのですが、どれもそれぞれ自分の持ち味を出した演奏で、さすがプロという感じ。個人的にはハナレグミには「上を向いて歩こう」ではなく「夢で会いましょう」を歌って欲しかった。あと、清志郎が相変わらず「愛と平和」とか叫んだり、「イマジン」のカバーをやったり、「デイ・ドリーム・ビリーヴァー」を観客に歌わせたりしているのにはちょっと閉口。でも帰り際に若者がフロアに座ってビールの見ながら、「ライブでみんなで歌うのってなかなかないけどいいよね」と言っていたので、これでいいのか?(どっちが?)この中に「たまらん坂」を知っていた人は何人いただろうか?

ついでに書くと、この間夜、パンク/ハードコア系の音楽を紹介する番組を見ていたら、デモテープを募集しているコーナーがあって、審査員らしきどっかのバンドのメンバーがそのデモテープを聴きつつ、「これキャッチーでいいね。CMとかに使えるよ」とうれしそうに言っていたのにはびっくり。パンクも遠い昔のことになってしまったのねぇ、って、私は、パンクなんてそれほど聴いてませんでしたけどね。