「達磨の縄跳び おしまいのぺーじで 2」−文藝春秋 編−

「巻頭随筆」に続いて「オール読物」の悼尾に連載された昭和61年から平成8年までのリレーエッセイを集めた本。山口瞳吉行淳之介水上勉吉村昭開高健丸谷才一結城昌治といった作家のエッセイが収録されています。
どれも2ページくらいの短いものなので、内容的には日常の些細なことやふと思い出したような昔の思い出話など、「巻頭随筆」よりもさらりとしていますが、軽く読むにはいい感じです。前の人のエッセイを読んだ影響で微妙に取り上げる題材が似てしまう時期があったり、連載陣が高齢なため病気の話になりやすく、そういうエッセイが続くとそれを戒める文章があったりしておもしろい。山口瞳の回が最後の方でなくなってしまっているのは作者が亡くなったからだな、なんて思ったりして。1のほうも今探しているところです。
ところで前々回「巻頭随筆」が3まで出ているらしいと書いたのですが、この本の広告欄(?)を見てみると6冊出ている模様。訂正します。全部そろうのはいつのことか、先は長そうだ。

昔話といえば私が生まれたのは横浜の保土ヶ谷区にある笹山団地というところで、周りはわりとたくさんの団地が集まっているような場所でした。それでその同じ棟に私と同じ歳で6月生まれの男の子が3人いて3日、6日、9日そして13日(私)と誕生日が続いていました。ほかの棟にも同じ歳の子供が居たから、いっつもまとまって遊んでいたものです。それぞれにも兄弟はいたし、歳の近い子供も多くいたし、今思うと小さい子供がたくさんいたんだなぁと思う。
私は幼稚園に行かなかったけれど、もともとあった幼稚園だけでは足りなくて新しい幼稚園ができたりしていたし、小学校も校舎と増築するとかで入学した手の頃はプレハブの仮校舎で勉強してました。
ついでに言うとその後、引っ越してきた二宮でも近所に6月11日、12日生まれの同級生がいて一緒に誕生会をしてました。リップ・スライムが「なぜか多い6月のベイベー」と歌うだけのことはありますね。そんな同級生たちもいまではもう30代半ば、もうほとんど連絡なんて取ってないけどみんな何してるのだろうか。