「遊び時間」−丸谷才一−

ちょっと時間があったので暇に身をまかせて気になる作家やその中で読んでみたいと思う(タイトルの)本のリストを作っていたら、400冊以上になってしまった。4日かけて一冊読むとしても4年以上、一冊800円としても32万円かぁ。いやそもそもリストアップされた本を全部読もうなんて思ってもいませんが・・・・。

amazonリストマニアではないけれど、昔は、欲しい本やレコード、観たい映画、行きたい展覧会やイベントのリストをこまごまと手帳に書いていたものでした。雑誌とか買うとそのまま喫茶店に入ってメモってたしね。手帳を使わなくなったのは多分パソコンを使うようになってからで、なぜなら雑誌を調べたりするよりも検索した方が早いし、簡単だから。ネットがなかったら「木山捷平の著作」を35冊もリストアップできませんよね。それよりも木山捷平の本なんて手に入る確率が少ないんだから、そんなにリストアップする必要はないという考えもありますけどね。

だから私のパソコンには「シタールレコード」とか「ブラスバンドイージーリスニング」とか今回作ったような「吉田健一著作リスト」「片岡義男のエッセイ」といった、手に入る予定も可能性もまったくない覚え書きがいくつも入っていたりします。そういう人ってけっこういますよね。「ポール・ウェラー関係のアルバム、シングル一覧」とか「エルレーベルの全ディスコグラフィ」、「ジェリー・ロスプロデュース作一覧」・・・・なんてリスト作ってません?
今年に入って割と手帳にいろいろ書こうと思っているので、暇を見つけてはそれを書き写したりしているのだけれど、ネットで作ったリストは長くなりがちなので書き写すのは面倒くさい。でもプリントアウトしたものを持ち歩くのは味気ない、というジレンマに陥ったりもするわけです。

それにしても普段特に気にしていないのにリストを作ると急にこれも欲しい、あれも欲しいという気分になったり、がんばって全部手に入れるぞ、なんて意気込んでしまったりするのはなぜでしょうか。