「カレンダーの余白」−永井龍男−

朝、ぼんやりと目をあけると少しだけ開いたカーテンの向こうに青い空が見える。「あぁ起きなきゃなぁ」と思いつつ、また夢の世界へ。しばらくすると隣の部屋で携帯がなっている。「あぁ今度こそ」と思う。布団を持ち上げ、椅子の上に置いてあった眼鏡を取って、そしてそのまま掛け布団のほうへ倒れ込んでしまう・・・・なんてことを繰り返しながら、結局ちゃんと起きたのは11時過ぎ。前の日に飲んだ休日はいつもこんな風になってしまう。でも昨日はそんなに飲んでないのになぁ。

とはいうもののせっかくのお休みを無駄にするわけにもいかないので、急いで出かける準備をして代官山へ。ユトレヒトでやっている「エルベ・モルバン 小さな原画展」に前から行こうと思っていたのだ。FLOギャラリーはその名前のとおり小さなスペースでちょっと物足りないけれど、ここでみておかなくちゃ、というセレクトなのでつい行ってしまう。しかもけっこう頻繁に行っているのに本を買ったことはないというある意味いやな客ですね、私は。今日もいろいろエルベ・モルバンの本や絵本を見つつ「あとでamazonでチャックしてみよう」なんて思っていました。すみません。
その後は久しぶりにeau cafeへ。バケットサンドを食べる。今日は簾から差し込んでくる陽の光が椅子やテーブルにあたっていい感じ。持っていった本を読んだりしつつのんびりしていたら、店員が近づいてきて「すみません、バケットサンド、もうすぐ出来ますから」と。いやいいですよ。時間もあるし本読んでますから。