「男性自身 木槿の花」−山口瞳−

直木賞をとった時から飛行機事故で亡くなるまでの向田邦子の想い出をつづった「木槿の花」を中心に編纂された本。

向田邦子が亡くなったのは1981年のことで、まだ小学生だった私の記憶に残っているのは向田邦子の本を当時読んでいたからではもちろんなく、飛行機事故がかなりニュースになっていたせいと母親が向田邦子が好きだったせい。
あれから23年経った今でもテレビのドラマは見るけれど本を読んだことはなくて、これから読むかと言われてもよくわからない。多分読まないんだろうな、と思うけれど未来のことはわからない。そもそも自分が山口瞳の本を読むなんて3、4年前には考えられなかったのだから。

向田邦子のファンだったらもっと見方は違うのだろうけれど、本を読んでいなくてもこの「木槿の花」は、山口瞳向田邦子への思いがかなりストレートに伝わってきておもしろい。