「雑文集 ネクタイの幅」−永井龍男−

表題の「ネクタイの幅」は、普段スーツを着る機会のない永井龍男が、たまに背広を着て出かけると「そのネクタイいいですね」とほめられる。でもそのネクタイはもう20年も前から使っているもの。それをあまりにもそれをほめられるので、ちょっと恥ずかしい気分になってしまう。
だから次に背広を着るときのために、新しいネクタイを買おうとするのだけれど、どのネクタイもどうも幅が太いような気がするし、長さも長いような気がする。友人の末息子にこれでいいのか聞いてみてもどうもすっきりしない、といった内容。

私も30をなかばにして初めてスーツを着て会社に通うようになって、毎朝ネクタイを締めるたびに「長いんじゃないかなぁ」と思ってしまう。
とりあえずスーツの下からネクタイが出てしまうのはOKなのでしょうか?ほかの人を観察しているわけではないのでよく分からないけれど、私のばあいほとんどの場合出てます。中にはどんなに細い方と長さを合わせてもズボンのチャックの真ん中ぐらいまで届きそうなものもあったりする。私の身長は168cmなので、特に背が低いってわけでもないと思うし、世の中168cmくらいの人って結構いますよね。
ネクタイを買うときってつい柄で選んでしまうものだけれど、長さもどこかに書いてあるのかな。まぁ書いてあってもどのくらいの長さが自分に合っているのかさえ分からないですけどね・・・・。