「アレキサンダー・ロドチェンコ写真集」

この写真集のシリーズは、少し小さいけれど値段も手頃だし取り上げられている写真家もおさえておきたいというラインナップなので、私にとっては定番になりつつあります。この本は、日曜日に西荻音羽館で購入。このほかにもブラッサイとかウィリアム・クラインなど何冊かあったけれどそれは次回ということで。

音羽館はそれほど広いお店ではないけれど、写真集やアート関係の本も、文芸関係の本も充実しているというお気に入りの古本屋さん。ここによると必ず一冊は何か買って帰ってます。

さてアレキサンダー・ロドチェンコは20世紀初めにロシアで活動した構成主義の前衛作家。写真だけでなくポスターやインテリアデザイン、舞台装置等を手掛けています。ここに収録されている写真も構成主義という言葉がよくわかるフレームの切り方をしたものが多く、そこに写された被写体はどこか人間的な暖かさが薄く、機械的でもあります。
でもここまで潔く画面のレイアウト(というかまさに構成)を追求した写真もめずらしい。