ウディ・アレンとアタゴオルとGS

canoe-ken2007-12-01

さて、内田百けん集成も後半に突入。

1日は映画の日、しかも土曜日。ということで、ウディ・アレンの新作「タロットカード殺人事件」を観ました。個人的にはウディ・アレン作品としてはいまいちだった前作の「マッチポイント」同様、スカーレット・ヨハンソン主演でイギリス撮影なので、ちょっと心配していたのだけれど、ウディ・アレンが出ているだけあって、いつもの軽快なコメディタッチのミステリーになっていてほっとしました。もうウディ・アレンが画面に出てきてちょこまかと動き回って、おもしろいんだかおもしろくないんだかわからないユダヤをネタにしたギャグを連発して、周りの人を困惑させている様子が出てくるだけでOKです。欲を言えば、「カイロと紫のバラ」みたいな作品を最後に撮ってほしい。

映画の日なので、たまには2本くらい映画を観たいと思いつつも、特に観たいものもなく、家に帰って「アタゴオルは猫の森」をテレビで見る。去年、ガーデンシネマで予告を見たときは、「アタゴオル」なのにCGっぽいアニメはないよなとか、音楽、石井竜也かよとか、不安要素がありすぎて見に行く気になれなかったのだけど、結果としては見に行かなくてよかったです。もうね、最初の石井竜也をモデルにした人がお祭りで歌っているところからダメ。ストーリーもなんだかな〜という感じだしね。先日、「ますむらひろしの世界展」に行ったときに、会場で流れていたビデオが「銀河鉄道の夜」だったのがうなずけました。

続いて「進め!ジャガーズ 敵前上陸」「ザ・タイガース 華やかなる招待」「ザ・テンプターズ 涙のあとに微笑みを」と、GS映画を3連チャンで、いろいろやりながら横目で見る。ジャガーズの映画は、中原弓彦が脚本を書いているだけあって、なんとなくモンキーズのテレビシリーズを思い浮かべてしまいそうなめちゃくちゃなコメディ。今度放送されたらちゃんと見直したい。そのあとは、タイガース→テンプターズと進むに従って、だんだん話が湿っぽくなっていくのがどうもね‥‥。タイガースは「世界はボクらを待っている」の方を見てみたいかな。