「しゃぼん」−吉川トリコ−

canoe-ken2005-01-20

去年、新潮社の「第三回女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞ダブル受賞した吉川トリコの初めての単行本。ここに出てくる本の中ではかなり異色かもしれない。これで函入り背表紙茶色の本が並ぶ私の本棚もガーリーに!なんて、借りた本なんですけどね。なんだかものすごく日常的なことのような気もするし、日常的からかけ離れた物語のような気もするし・・・・普段、偏った読書ばかりでこういう女の子っぽい本はもちろん、現役の作家の本さえもほとんど読まない私としては、ちょっと新鮮なんだけれど、なんとなく「?」な気分にもなったりするわけで、多分、20代の女の子が山口瞳吉田健一を読んだら、こんな気持ちになるんじゃないだろうか、などと思ったりもします(逆の意味でだけれど)。いや適当です。

昨日の夜は、前に勤めていた会社で一緒に仕事をしていた人と、大久保にある梁の家という韓国料理のお店に行ってきました。メンバーは4人。大阪の会社に転職していた人がいたりしたので(今は東京勤務)、4人そろうのは何年ぶりか、という感じ。「幸田さん、前に会ったとき禁煙してませんでした?」なんて言われたりして、歳を取ると年月が経つのは早い。ちなみに私が禁煙していたのは、一昨年の冬のことなのだ。
4人とも「辛いのは苦手なんだよね」などと言いながら、辛そうな真っ赤な色をしたスープの鍋を次々と注文し、箸休めでキムチを食べたりして、めちゃくちゃ酒が進んだ。でもどちらかというと飲み過ぎたと言うより食べ過ぎ。もうコーヒーも飲めないな、なんて思いながら荻窪からとぼとぼ歩いて帰ってきました。