「片岡義男 本読み術・私生活の充実」−片岡義男−

架空のインタビューで、どんなところで本を読むか、最近おすすめの本はなにか・・・・といった質問に片岡義男が答えるという形式で書かれているのだが、質問の内容があまりにも次の話題にうまく持っていくための導線になっているので、読んでいるとちょっと自己完結的な、白々しいような印象を受けてしまいます。前に読んだような気がするのは、この形式のせいなのか、それとも違う本に採録されているのを読んだのだろうか。調べてないのでわかりません。

年代的にいうとビートルズよりもプレスリーに一番影響を受けた世代ということと、子供の頃からアメリカの文化に直接触れてきたということからか、60年代のカルチャーに対して冷静に理論的に分析できるところが、私が思う片岡義男のよいところなのだけれど、インタビューという形式のために、その論理の流れがとぎれてしまっている気がします。本人は気楽に書けて楽しかったのかもしれませんが。あとやはり本をそのまま写真に撮るっていうのはねぇ、難しいですね。

そういえば先週、買い取りを始めることにしました。ページの方はトップページからリンクしていないのでわかりにくいですが、こちらになります。扱っている本のジャンルが限られているので、本をまとめて処分なんて時には買い取れないものが出てしまってあんまり役に立たないかもしれませんが、もし「これはもう読まないだろうなぁ」なんて本が何冊か本棚で眠っていましたら、ご連絡いただければと思います。