「落葉の上を」−永井龍男−

1987年に出た随筆集。ここで書かれているのは、ちょうど私が鎌倉学園を受験したりテアトル鎌倉に映画を見に行っていた頃のことで、書かれている内容とはまったく接点はないけれどちょっと懐かしい気分になる。1985年に鎌倉文学館鎌倉文学館初代館長に就任したときのエピソードなどもありますが、実際に行ったのはついこのあいだだし。
高校の頃、図書委員をしていて、大磯や平塚など近隣にある文学碑やゆかりの土地などに行って関係者に少し話を聞くという記事を神奈川新聞に連載していたのに、今思えばほんと何してたんだか、という感じです。

先日やっとコモエスタ八重樫の「BGM vol.1 for MODERNICA」を買って朝、晩聴いている。
一月に発売されたときにタワレコで試聴してから欲しいとは思ってたのだけれど、ここ数年、IDEEやタイムレス・コンフォート、アフタヌーンティなどインテリアショップや雑貨屋、カフェなどが選曲したコンピがたくさん出ていることもあり躊躇していたのです。そういうCDってどれもボサノバとかフレンチポップ、軽い打ち込みものなど、どれも同じようでありきたりで、心地良いといえばいんだけど、退屈といえば退屈な気がしてしまう。
岩村学、キップソーンの中塚武、松石ゲル(ザ・シロップ)、ローズアンリミテッド、5thGARDEN、そしてコモエスタ八重樫は新ユニット「シンス」などの新曲が収録されているこのCDもサウンド的にもコンセプト的にもどちらかといえばそれほど新しいというわけではない。
それよりも「コモエスタ八重樫さんのいままでの音楽で一番いい」と小西康陽に書かれているシンスのクレジットに福原マリの名前を見つけてびっくり!元shi-shonen、リアルフィッシュ、「カップルズ」が出るまではピチカートより好きだったバンドの人ですよ!なんて盛り上がってみても周りで共感してくれる人は誰もいないんですけどね。

音の方はコモエスタ八重樫が福原マリのピアノを活かしつつコラージュ(とまではいかないか)したもの。とおして聴いてもエレクトーン、ギター、コーラスなどそれぞれ曲によってフィーチャーされている楽器が異なるので飽きないし、クーラーの利いた部屋でソファーに寝ころんだりしながら聴くにはいい感じではあります。とはいっても我が家の家具は無印ばっかりなのだが・・・・。