「船の本」−柳原良平−

ツイデニ、コンナホンモ、カッテミマシタヨ。
実を言えば柳原良平の本って、その丁寧、かつ繊細ともいえる絵の方を見てるだけで満足してしまって、文章はちゃんと読んだことがなかったりする。
船と言えば、去年北欧に行ったときに乗ったシリアラインか、高校生の時に友達3人で三宅島に遊びに行った時くらい思い浮かばない私にとって、柳原良平の描く船旅なんてどこの世界の出来事?というくらい遠くの世界なのだけれど、ちょうど夏だし、夏といえば海!海と言えば船!と、強引に気持ちを持っていって一度じっくり読んでみるのもいいのではないかとも思いつつ、そもそも柳原良平の本ってイラストレーターの本にしては文章が多すぎで、例えば平野恵理子や大橋歩みたいに絵に文章が添えてあるという感じだったら、家でソファーに座ってレコード聴きながらのんびりと読んだりもできるのにと思う。
文章が多いのはマニアたる所以なのだろうが、持ち歩いて電車の中で読むという種類の本でもないだけに(特にこの本はそうですね)ちょっと困ります。