「彼らと愉快に過ごす 僕の好きな道具について」−片岡義男−

愛用する道具を片岡義男が自分で撮った写真とともに紹介した本。掲載されている道具はタイプライターやナイフ、ノートコーヒーカップ、紙飛行機、おもちゃ、カメラ、紅茶・・・・など幅広い。後に出た「本についての、僕の本」「絵本についての僕の本」「文房具を買いに」など同じようなやりかたでジャンルを絞った本の元となった本と言えるかもしれません。ジャンルが絞られてない分、この本の方が雑誌的で気楽に読むにはいいと思う。

ページをめくっていると「これいいかも」と思うような物もあるし、「これはいいけど自分では使えないなぁ」というもの、「これをそこまで褒めるの?」というようなものもあったりする。でもそれはそれで別にカタログとして見ているわけではないのでぜんぜん構わなくて、要するに片岡義男という人がそれらの道具とどういう風につきあっているか、どういう距離と取っているか、ということを楽しむ本だと思う。
それは万年筆の項の「使う人の、たとえば手の大きさ、筆圧のかけかた、字の癖、インクと紙の相性、文章の性格、書いていくときの速度、目の性能・・・・(中略)・・・・あげていくならいくつもあるはずのそれぞれに微妙な、おたがいに相関するあらゆる要素を、すべて考えに入れて評価すべきだろう。いい万年筆、というものは存在しない、僕にとってのいい万年筆、というものが存在するだけだ」という文章が表してるんじゃないかな。

土曜日の夜、大阪から友だちが来ていたので、一緒にClub Heavenというイベントに行って来ました。吉祥寺のDropで毎月第二土曜日にやってるパンク以降のブリティッシュロックのイベントなんですけど、7月で9周年でVol.92だそうです。私が行くのは3、4年ぶりかな?もうぜんぜん行ってなかった。
壁に昔のフライヤーが貼られていたのを見ていたら私がよく行っていたのでVol.10〓20くらいの頃でした。でもDJのメンバーは誰もかわってないし、その頃から来ていた人たちも何人か来ていたりしてちょっと懐かしい気分に。さすがに昔みたいに最後までいて、朝みんなでデニーズへというコースは辛いので2時くらいに自転車で帰ってきましたけどね。