・旅行に持っていった本

6月の第一週目に会社を休んでデンマークスウェーデンフィンランドに行ってきました。3カ国回ったので飛行機や船、電車の中などでたくさん本が読めると思ってゆっくり読めてしまも何回読んでもいいような本を、と思っていたのですが、結局これというものが思い浮かばなかったのと探す暇がなかったということで吉田健一の本を3冊持って行きました。実際は長い移動中は爆睡してしまい、2冊しか読めず、でしたが‥‥

「新編 酒にに呑まれた頭」は、タイトルどおり酒に関する随筆をまとめたもの。2冊目の本と言うことだが、文体は吉田健一らしさがあまりなく読みやすい。内容はいつものとおり。
「怪奇な話」はフィクション。幽霊や魔法使い、お化けなどの現実離れした話の中に、随筆のような語りが交じっていて不思議な雰囲気を醸し出している。最後の「舌鼓ところどころ」は、長崎や大阪、金沢といった地方の美味しいものを紹介した文章と「胃の話」、「駅弁の旨さに就て」など食べ物全般についての文章が収録されています。