2004-12-11から1日間の記事一覧

「前途」−庄野潤三−

一言でいうと“戦時下の青春日記”。 でも悲壮感や苦しみが描かれているわけではない。20代はじめのどの世代にも共通した無為の日々やいらだちみたいなものが、毎日、友達と自分の好きな作家などについて語り、本を貸し合い、同人誌の計画を立て、ビール園に飲…