「未老先白頭」

canoe-ken2008-01-06

1日に浅草寺に初詣に行ってことを前回書きましたが、その時に引いたおみくじに書かれていた言葉。「それ程の年令でもないのに白髪が目立つのは心労が多いためでしょう」という意味らしいです。大きなお世話です。そんなに白髪目立ってないぞー。というと苦労してないみたいでそれもちょっとどうなのか、という感じになってしまいますね。そもそもこれは占いの言葉として適当なのか?「今年は心労が多くて白髪が増えますよ」ってことなのかし知らん。それもそれでいやだなぁー。
だったら温泉でも行ってのんびりしようか、というわけではないけれど、去年はあまり山口瞳の本を読めなかったので、年の終わりくらい読んでおこうと思って、ストックしてあったこの本を年末から読んでみました。タイトル通り、西伊豆由布院奥鬼怒など、国内の温泉を巡る紀行文なのですが、「酔いどれ紀行」や「湖沼学入門」といった紀行文のように珍道中というわけではなくて、多少のトラブルはあるにしても、大筋ではつつがなく旅が終わります。まぁ物足りないと言えば物足りない。どことなく「仕事ではあるけれど、山口先生の体調が悪いので、すこしゆっくりしてもらおう」という編集者(スバル君)の心づかいも見え隠れするような気もします。実際、この「温泉へ行こう」の単行本が出たのは1985年12月、山口瞳が“還暦老人”と称して絶筆宣言をした年でもあるのだ。

さて、今日で年末年始のお休みもおしまい。朝ゆっくり起きて、日の出ている頃は家にいて、夕方から出かけることが多かったので、なんとなくだらだらとしているうちに、三が日が過ぎて、気がついたら普通の週末しかお休みが残ってなくて、明日からは仕事始め、みたいな気がするけれど、うちで新年会をやったり、友だちのうちに遊びに行ったり、実家に帰ったり‥‥、よく考えれば、忙しくはないけれど、休みが長いだけにいろいろ遊んだな、という気はします。「遊んだな」というより、「よく食べて、よく飲んだな」の方が正しいのだけど‥‥。お正月というのはそういうものかねぇ〜。