「随筆 あまカラ」−小島政二郎 編−

canoe-ken2006-03-05

「あまカラ」に掲載された随筆をまとめた本で、編者をつとめた小島政二郎はもちろん、志賀直哉永井龍男獅子文六福田恆存徳川夢声・・・・といった作家の随筆が収録されている。あとがきには二冊目、三冊目と続けていきたい、といったことが書いてあって、実際にこの後、何冊か刊行されたらしい。

旅行から帰ってきてから、神楽坂のKADOにご飯を食べに行って来ました。行く前は、古い家なのですきま風とかあって寒かったらどうしよう、なんてどうでもいいことを気にしたりしていたのだけれど、もちろんそんなこともなく、ビールを飲みながらゆっくりとご飯が食べられてよかった。結局のところ、わたしには、小皿に盛られたお総菜料理をゆっくりビールを飲みながら食べるのが性に合っているのだなぁ、と思う。ここで日本酒じゃなくて、ビールという時点で、間違っている気もするけどね。しかもこの「あまカラ」では、そういうお総菜料理は“所詮”みたいな扱いにされがちだし・・・・。そうやって靴を脱いで家に上がって畳の上にあぐらをかきながら、ご飯を食べながらお酒を飲んでいると、気分だけは吉田健一。でも実際は足がしびれてちょっとつらい。

ついでにもう一つ。吉祥寺にある「お茶とお菓子 横尾」でお茶をした。先日、一人で吉祥寺をうろうろしているときに見つけたカフェで、古めの木の椅子やテーブルがこぢんまりと置かれていたり、壁際に本が置いてあったりするのが外から見えて、いい感じだったので、気になっていたお店。マンデリン好きのわたしとしては、コーヒーのメニューにマンデリンブレンドがあるのがうれしいし、スウェーデン紅茶のメニューもある。私が食べたのはクッキーでしたが、おしるこや粟だんごといった和風なお菓子も気になるし、比内地鶏のそぼろごはんや温野菜−比内地鶏の甘辛みそ添えなどのご飯もおいしそうです。でも全席禁煙なので一人では絶対に行かないお店ではあります。
南口には、ご主人がやっている「日本酒と料理 横尾」という和食のお店もあるとのこと。次回はそちらに行ってみることにしよう。

◆お茶とお菓子 横尾