「大東京繁盛記 山手編」−島崎藤村・高浜虚子ほか−

canoe-ken2006-02-23

東京に関する本を読もうと思っていた年末頃に探していた本を、今ごろになって見つける。関東大震災で大きく変わった東京を描くことを目的に昭和3年に編纂され、その後の多くの東京本に影響を与えた本らしい。「どんな風に」といわれてもその辺はよくわかりませんが。芥川龍之介泉鏡花北原白秋久保田万太郎らが執筆した下町編もあります。
ずっと平凡社ライブラリーから出ているのを探していて、うまく見つかれば、新書版だしパリに持っていこうか、なんて思っていたのだけれど、手に入ったのは単行本。表紙はもちろん、それぞれの文章に違う人がつけた当時の東京の風景を描いたイラストもいいだけに、こうなると下町編も単行本で欲しくなってしまうのが人情というもの。平凡社ライブラリーもなかなか見つからなかったのに、いつになったら手に入るんことやら。

週末にCome Back My Doughtersの「A Palade Of Horses」とZOOT16の「MUTINY」をタワーレコードのポイントを使って買う。3000円引きで2枚で1400円。なんだか得した気分。
ZOOT16は、一度ざっと聴いたかぎりでは、曲によってばらつきがあって(もちろん私の主観的な問題だけれど・・・・)ファーストが予想外に良かっただけにちょっと期待はずれかも、という感じで、もっぱらCome Back My Doughtersばかり聴いている。ライブで演っていた新曲がどれもスローでメランコリックなものばかりだったので、ある程度予想はついていたものの、どの曲もミディアム〜スローなテンポで、どこか憂いのあるメロディとギターのアルペイジオが、いろいろな意味で懐かしい気分にさせてくれる。次回ははじけたサウンドも、なんて思ったりもするけれど、これだけアルバム全体を通したイメージがきちんと固まっていると、なにも言えません。春が来て暖かくなるまでの当分のあいだ、我が家のヘビーローテーションになりそうです。
アルバムの発売にともなって、雑誌やテレビなどで見ているうちに、「サーフショップの店長」なんて勝手に名付けていたメンバーも、なんとなく普通の人っぽく見えてきたり、バラバラだと思っていたメンバーの年齢がだいたい同じと聞いてびっくりしたり、相変わらず音楽以外で驚かされることも多し。3月のシェルターはもうソールドアウトだろうけれど、5月のクアトロには行きたい。