「雪まろげ」−安藤鶴夫−

canoe-ken2005-09-27

「あまカラ」に「食べもののでてくる話」という題名で連載されていたものをまとめた本。「雪まろげ」とは、漢字でだと「雪丸げ」と書き、雪の小さい固まりを頃がしてだんだん大きくしてゆく遊びのことらしい。題名も食べものとあまり関係ないけれど、内容も食べものをテーマにしているわけでもなく、身辺雑記を中心に、落語家や俳優、演出家、作家などの話が収録されている。
ちなみに安藤鶴夫の本で、もう一冊意味が分からない題名「ごぶ・ゆるね」は「御無沙汰・許してね」という意味。この本に往復書簡が収録されている安藤鶴夫と斎藤磯雄のあいだだけで使われていた言葉なのだそうだ。この「雪まろげ」には、「げいしょううい」「はおりき」「おやよ」「エブ」「ひんまが」「ぐじゃばっし」・・・・など、安藤家だけで通用する言葉が紹介されている。うちにもそういう身内だけで通用する言葉があるかしらん、と思って、しばらく考えてみたけれど(「思って」から「しばらく」の間30分あまり)、なにも思い浮かばず・・・・。もしかしたら自分で気がつかないだけで、ほかの人が聞いたら「???」という言葉があるかもしれない。いやそういう言葉って、親が使う方言が変形したものや自然に造語として作られたものなど、意識しないだけで誰の家にもあるような気がします。

「雪まろげ」の季節にはまだ遠いけれど、三連休のあいだにすっかり涼しくなりましたね。半袖のパジャマで、タオルケットだけかけて寝てたらもう寒いくらい・・・・。だからというわけではないけれど、先日、渋谷のOILで長袖のシャツとコートを買いました。コートなんて買うのは何年ぶりだろう。ちょっと気が早いような気もするけれど、見つけたときに買っておかないと、いつの間にかなくなっていたりするので・・・・。単に店員さんに「ほんと似合ってますよ〜」という言葉につられただけかもしれませんが。あと、冬が来るまでにジーンズではないズボンとフレッドペリーの薄手のセーターが欲しい。
実際にコートやセーターを着るのは、まだまだ先と思っているとうちに、すぐにコートが必要な時期になってしまうのだろうなぁ。