「多甚古村」−井伏鱒二−

canoe-ken2005-03-30

主人公は、南国の海辺の村に新しく赴任してきた甲田巡査。その甲田巡査が巻き込まれる大きな事件から小さい事件までの顛末が、彼自身の日記という形で描かれていきます。中には自殺や強盗といった深刻な事件も起こるのだけれど、どこかほのぼのとした雰囲気が漂っているのが、井伏鱒二らしい。
ところで“こうだ”という名字は、“甲田”が一番多いのだろうか?私は電話などで名前を名乗ると、たいてい“甲田”と書かれているような気がする。後は、“香田”。これは巨人の選手の影響が大きいのかもしれない。昔、友達の家に電話した時、当人が不在で家の人に伝言を頼んだら、「甲田さんから電話あり」というメモが残っていたそうで、それを見た友達が訂正したところ、次の時は“香田”になっていたということもありました。しかも以後、「いつもどっちか忘れる」と言いつつ“甲田”の時と“香田”が半々でメモに残されてたらしい。両方とも違うって・・・・。ちなみちょっと気になってネットで検索してみたら、幸田→甲田→国府田→香田→古宇田・・・・という順で多いらしい。本当がどうか分からないけれど、ちょっと意外でした。・・・・なんてことは、“こうだ”さん以外どうでもいい話ですね。いや、全国の“こうだ”さんにとってもどうでもいい話?

先週からトップページには告知していますが、ゴールデンウィークの後半、5月6日〜8日の3日間、東麻布にある foo というオープンスペースで、古本屋さんを開店することになりました。カヌー犬ブックスもオープンしてそろそろ2年になりますが、まだまだサイトのアクセスも少ないし、ほんの小さなサイトですけれど、まぁできるときに一度やってみよう、と。
fooは建築の設計を行っている ライフアンドシェルター社 の建物で、ほかにも編集事務所などが入っているのですが、一階部分はオープンスペースとなっていて、共有の打ち合わせスペースとして使ったり、いろいろイベントや展覧会が行われたりしています。吹き抜け(?)のテラスがあったりしてとてもいい感じのスペースです。場所は、地下鉄の麻布十番と赤羽橋のちょうど真ん中ぐらいの閑静な住宅街の中。ちょっと歩くと麻布十番の商店街や東京タワーなど、散歩するにはぴったりのところかもしれません。今のところ、古本屋さんとはんなみおのイラスト展と中心に、コーヒーやクッキーなどお茶ができる場所を作って・・・・くらいしか決めてませんが、5月までにいろいろ考えて、楽しいイベントにしたいと思ってます。なにか決まり次第、この雑記などで報告しますので、よろしくお願いします。